初心者が油絵の風景画を描くときには、いったいどんな事に気をつけたらいいのでしょうか?
風景画と言っても、何を描いたらいいのかわからないという人はこのような事を考えて決めるといいようです。初心者だからこそ、しておくと良い事とは?
どんな作品も、あなたの一部!初心者が油絵の風景画を描くときのポイントやコツを紹介します。
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初心者だから簡単なもの?油絵で風景画を描くときの流れ
初心者はまず描きたいモチーフを考えよう
これから描こうとする構図の中で、自分が一番描きたいものは何かを考えましょう。例えば風景画を描く場合「山と湖と建物」が入っているとします。全てを画面に入れようと考えるとテーマがぼやけてしまうので、メインモチーフを「山」にするのか「湖」にするのか、はたまた「建物」なのかを意識するといいでしょう。
風景画を書くアイレベルを考えましょう
その風景を見ている自分の目線の高さが替わると、同じ風景でも印象が変わります。低い目線、普段立って見ている目線、より高い場所からの目線などを意識して構図を考えましょう。
画面の奥行きを考える
風景は大きく分けて遠景・中景・近景の3つに分けられ、それぞれの色を塗り分けることでも遠近感を出すことができます。
- 遠景
最も遠くの風景。色味がかすんだりして見える。(例:山) - 中景
遠景よりも手前にあり、ここにテーマとなるメインのモチーフを置くことが多い。(例:湖や建物) - 近景
最も手前にあるもの。(例:中景より手前の樹木など)
油絵の風景画の構図とは?初心者が描くときのポイント
構図とは、絵の全体の構成やバランスのことです。描かれている要素をシンメトリーに配置するのか、中央に配置するのかといったバランスによって、動きを感じる絵になったり、逆にどっしりとした安定感が生まれる場合もあります。
風景画などでは、中央に樹木を描くと生気の感じられない絵になってしまいます。
一般的に人は画面の下から3分の1の高さに調和を感じ、画面の端に描かれると力強さや緊張感を受けます。
風景画においては色の濃淡の表現が重要で、似たような濃さの色で描くと奥行きのない平坦な画面になってしまいます。
遠景から近景までの奥行きを、モチーフの大きさの変化で表現して鑑賞者の視線が動くように誘導しましょう。実際に見た風景を描く場合、たとえそこに木や茂みが存在していてもバランスが悪い場合には除外して描くことも必要です。
初心者が油絵で風景画を描くときには「色」が肝心
初心者が陥りやすいミスの一つが「いきなり見たままの色で描く」ということがあります。
地面は茶色だから茶色で描き始めたり、木々に茂る葉は緑色だから緑で描き始める。これでは平面的な塗り絵のようになってしまいます。
実際に目にする色は緑一色だとしても、そこには様々な色の要素が複雑に重なり合っています。黄色や青など、そこに潜む色を感じ取り下地として塗るところから始めます。
地面の色も、茶色一色ではありません。1度目はローアンバーやブラックを入れながら地面全体を塗ります。乾いてから、もしくは半乾きの状態で2度目の色を重ねていきます。この時は、1度目の色よりも若干明るい色で塗り、ナイフを使うなどして下の色がわずかに見えるようにしましょう。
さらに3度目で実際に見ている色で塗り、下に塗った色が見え隠れするようになると油絵特有の重厚感が出ます。
建物や樹木の下にあるはずの地面がしっかり書かれていなければ、どこか不安定な絵になってしまうでしょう。
油絵の風景画で初心者は空をどう描いたらいい?
「空を描いてください」と言われたら、あなたならどう表現しますか?
昼間の空を見上げても、せいぜい青空とそこに浮かぶ雲でしょうか。曇り空なら、ただ一面グレーの世界かもしれません。
それ以外には何もないように思えますが、本来はそこに気が遠くなるような酸素や水素の分子が浮遊しているはずです。
もちろん、その一つ一つを描けというわけではありません。これらの大気によって、光は色のスペクトルを変えて微妙な色の違いが生まれます。
よく晴れた青空でも、地平線近くの空は角度的に大気の層が暑くなることや水蒸気、地上からの塵などによって白っぽく見えるはずです。時には、その白っぽい部分には微かに黄色や紫色を含んでいるのが見えるでしょう。
天頂近くの空の青と、空の低い場所では青の濃さや含まれる色調が異なります。
湿度の違いからか、ヨーロッパの空はセルリアンブルーが似合い、日本の空にはコバルトブルーが似合うように感じます。
初心者が油絵で風景画を描く時にしておくと良い事
油絵では、まず下塗りをすることが大切です。
水彩絵の具と違い、重ね塗りの表現を得意とする油絵の性質を活かすためにも下塗りは重要な工程です。
下塗りの色が、上に色を塗り重ねた時にわずかに透けて見えることで、予想外の発色や面白い効果が生まれることもあります。
そもそも油絵は、布のキャンバスに描いていくのでキャンバス地が目立ちすぎて絵の調和を壊してしまうこともあるため、しっかりと下地を作ることが必要です。
もちろん、キャンバス地の風合いを生かした表現もありますし、次々と厚く塗り重ねた立体的な表現も油絵の醍醐味です。
ただ、基本を抑えるなら中間色による下塗りによって、画面全体に深みを表現することができることを覚えておきましょう。