犬は寝るときや日常生活で舌を出す行動をすることがあります。飼い主さんからしてみれば、どうして舌を出しているのかわからない事もありますよね!
犬が寝ている時に舌を出しているのは一体どうして?普段の生活で舌を出す時はどんな意味があるの?
そこで今回は、寝ているときや日常生活で犬が舌を出す理由についてお伝えします!
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犬が寝る時に舌を出すのは脳が眠っているから
犬にとって寝るということは、人間と同じく非常に大切なことです。
睡眠時間も、人間と比べると長いことが多く、一日のうち寝ている時間が大半と言えます。
睡眠時間や寝相で、犬がどのくらいリラックスした状態で寝ることが出来ているかを、判断することも出来ます。
犬はうつぶせの状態で寝ていることが多いです。
犬の寝相の定番とも言える体勢でしょう。
うつぶせの状態だと、すぐに起き上がることが出来て、少し警戒心を持った状態かと考えられます。
敵から身を守るためや、物音に瞬時に反応出来るような寝方ですね。
お腹を見せた状態で、仰向けで寝ている犬は非常に安心した環境で、リラックスして寝ることが出来ていると考えられます。
警戒心など微塵もなく、完全に無防備な状態です。
さらに白目まで向いて寝ていたら、完全脱力の状態です。
これは、体と共に脳もぐっすり寝ている状態です。
脳も完全に寝ると、体の力が抜けて舌を出していることがあります。
これは深い眠りだということなので、何も心配することはありません。
しかし、イビキは注意が必要です。
ぐっすり寝ていると思いがちですが、呼吸器疾患を引き起こす可能性があります。
あまりにも頻度が多いときは、専門医を受診しましょう。
寝る時以外に犬が舌を出すのは温度が合っていない可能性も
犬が寝ているときに舌を出す理由は、体の力が抜けるほどぐっすり寝ているからということはわかりましたね。
では、起きているときでも頻繁に舌を出すときは、どのようなことが考えられるでしょうか。
まず、温度が適温ではない可能性があります。
犬にとって舌を出すことは、体温調節の機能があります。
犬は人間と違って、汗をかくための汗腺が非常に少ないのです。
汗をかいて体温調節することが難しいので、舌で体温を調節します。
暑いときや散歩の後に、舌を出す光景をよく目にしますね。
これは唾液を蒸発させて、体温を下げ適温にしようとしているのです。
犬が暑いと感じる環境の場合は、涼しい場所に連れて行ったり、水を飲ませてあげるようにしましょう。
犬は体中を毛で覆われています。
人間に比べると暑いと感じるのは当然です。
人間にとって過ごしやすい温度は、犬にとっては少々息苦しい環境かもしれません。
寝る時以外に犬が舌を出すのにはこんな理由も!
他にも犬が舌を出す理由は、いろいろあります。
- 体温調節
先ほど説明したように、暑いときや運動をしたあとに、熱くなった体を冷やすために行っています。
熱中症にならないための、非常に大切な行動です。
鼻が短く口の面積が少ない短頭種の犬種は、特に暑さに弱いです。
犬の中でも、特に舌を出すことが多く見られますが心配はいりません。
水を飲ませるなどの対策をして、様子を見ましょう。
- リラックスしている、または興奮している
運動後のように、息は荒くないけど舌を出している、そんなときはリラックスしているか興奮している可能性があります。
リラックスと興奮は正反対な状況ですが、なぜ同じ行動を見せるのでしょう。
犬は表情を作るための筋肉が多くありません。
そのため、人間のように感情を表情で表すことが出来ません。
しかし咬むための筋肉は非常に発達しています。
口の周りはよく動かすことが出来ます。
なのでリラックスすると、人間のように口元の筋肉が緩んで同時に舌が出ることがあります。
興奮しているときは、脈や呼吸が早くなり、舌を出すということが考えられます。
他にも相手に敵意や、警戒心をがないことを表したり、気分を落ち着かせるために舌を出すこともあります。
犬が舌を出したままのときは噛み合わせが原因の事もある
犬が時折舌を出すというよりは、ずっと舌を出しているというときは、口腔内に異常がある可能性があり、歯並びや噛みあわせに原因があることが多いです。
犬の本来の正しい噛みあわせは、上の歯の裏に下の歯が接する形です。
はさみのような噛みあわせです。
噛みあわせが悪く歯に隙間があったりすると、舌が出やすくなってしまい、いつの間にかいつも舌が出ているということが起こります。
噛みあわせに異常がなくても、歯並びそのものが悪く隙間が出来ているという場合でも、同様の問題が起こります。
他にも犬自身が口腔内に違和感を感じ、舌をペロペロすることもあります。
餌を食べにくそうにしていたり、口臭が強くなることも一つのサインとなるので、様子を見てあげて下さい。
あまり気になるようなら、専門医を受診しましょう。
人間でも歯並びを気にしている人はいますが、ワイヤーを使って矯正することが出来ます。
しかし、犬の場合はワイヤーを使っての矯正は出来ません。
そのため、噛みあわせが悪くてもそのまま過ごす犬がほとんどというのが、今の現状です。